大井川鉄道と寸又峡

 ちょっと月日が経ってしまいましたが、11月中旬に、静岡が誇る大自然に囲まれた「寸又峡」と現役SLが走る大井川鐵道の列車旅を楽しむ、日帰りバスツアーに参加してみました。

 大井川に沿って、東海道の宿場町である金谷駅から上流の大井川駅まで、60km余りの路線を持つのが大井川鉄道です。 このうち新金谷駅から千頭駅までの40kmの大井川本線を旅情たっぷりのSLに乗って大井川上流を目指します。

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 ホームにはすでに乗車するSL「C108」蒸気機関車が停車していました。 大井川鉄道は昭和24年に一旦電化されましたが、文化的価値を惜しんで昭和51年にSLの運転を再開しました。 

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 この客車は昭和10~20年代に製造されたもので、木の座席や白熱灯や古い扇風機など、 昭和の雰囲気がそのまま残っています。 席は4人がけのボックス席で、窓枠の素材は木材、窓は窓の両端にある金具を摘んで上下に開け閉めするタイプです。 団体さんの乗車する前に車内をじっくりと見ることができ、レトロな車内の雰囲気を味わうことができました。

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 新金谷駅から千頭駅まで約50分間、「大井川ふるさと弁当」をいただきながら、車窓からの長閑な風景をたのしみました。 車内では、車掌さんのユーモアたっぷりの案内やSL車内でしか手に入らない音の出るキーホルダーや列車の連結おもちゃ、汽笛笛などの土産品販売もありました。 SLにこうして乗車するのもいいですが、やはり沿線から走るSLを眺める方がいいかもしれません。

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 SLのゴール千頭から再びバスに乗り寸又峡を目指しました。 寸又峡は、大井川の支流、寸又川の渓谷で、深い谷と多くの滝、エメラルドグリーンに輝く水が特徴です。 バス停からは、いくつかのハイキングコースが用意されていましたが、夢の吊り橋を通る「寸又峡プロムナードコース」を歩いてみました。

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  「寸又峡プロムナードコース」は、寸又温泉街から一周約90分の道のりを楽しむ散策路です。 途中「夢の吊り橋」 「尾崎坂展望台」 「飛龍橋」 を通るコースです。
 バス停から温泉街を抜け、紅葉している遊歩道を歩き、天子トンネルを抜けると大間ダムが右手に見えてきます。

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 バス停から歩くことおよそ30分。 眼下に「夢の吊り橋」が見えてきました。 「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋」でTOP10入りを果たしたのがこの「夢の吊橋」です。 日本を代表する吊り橋の名所と言ってもいいでしょう。

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 寸又峡散策のハイライトは、大間ダムが造り出したダム湖の上流にかかる、二枚板を連結させたこの吊橋。 水面からの高さは8m、長さは90mあり、一度にわたれる人数は10名以内という制限があり、歩く度にゆれてスリルがあります。 吊り橋の幅は2mくらいありますが、歩くのは幅20㎝の踏み板2枚の上で、踏み板の外は湖面が見えていて、踏み外せば落ちてしまいそうです。

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 コバルトブルーに映える神秘的な川面と周囲の紅葉が渓谷美を造り出しています。 紅葉した木々と水のコバルトブルーが織り成す幻想的な風景の中を、さながら浮遊するようです。 吊り橋のまん中で若い女性が恋のお祈りをすると夢が叶うと言われているそうです。 夢の吊り橋といわれる理由は、夢に出てくるほどの吊り橋や渡るのが怖くて夢にまで出てくる吊り橋のためといわれているのだそうです。

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 夢の吊り橋を渡り終えた後には、急な登り坂が続きます。 登り坂と言ってもただの坂ではなく、304段の急階段です。 ここは一方通行ですので、どんなに苦しくとも登り切るより仕方がありません。
 大変な思いをしながら20分ほどで登り切り、ようやく平坦な道に出ました。 少し行ったところに 「尾崎坂展望台」 が見えましたので疲れた体にむち打って立ち寄ってみましたが、余り展望はよくありませんでした。 会談で疲れた方は、この展望台はパスしてもいいかもしれません。

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 展望台を折り返しさらに平坦な車道を15分ほど歩くと、「飛龍橋」に到着です。 ここから駐車場までは、20分ほどの行程でしょうか。 少しずつ疲労を覚え始めています。

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 ダラダラとした緩い下り坂の車道を歩いている左手には、紅葉した深い寸又峡が見渡せます。 「夢の橋を渡りきった後の階段は苦しかったねぇ」という近くを歩いている観光客の話し声が聞こえてきます。

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 やがて、その夢の吊り橋が左手に再び見え始め、ようやく温泉街に到着することができました。 温泉街にあるカフェで一休みし、寸又峡の散策を終えました。

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